僧侶になるためのルート
僧侶になる道のりは一つではありません。宗教系の学校に進むか、一般家庭(在家)から目指すかによって、最初の一歩の踏み出し方は大きく変わります。ここでは、代表的な3つのルートを紹介します。
宗教系の学校から僧侶になる場合
宗教科のある高校や仏教系大学・専門学校に進む場合、在学中から僧侶や先輩たちと日常的に関わる機会が多く、師僧との「ご縁」が自然に生まれやすい環境になります。また、得度後に必要となる修行の一部を、在学中の授業や寮生活を通じて先取りできる場合もあります。
修行期間の目安は宗派によって異なりますが、仏教系大学や専門課程での学びが、そのまま得度後の修行や資格取得につながるよう設計されていることが多く、最短距離で僧侶を目指せるルートの一つです。具体的な流れを図解すると、次のようになります。
仏教の基礎と寮生活を通じ、僧侶としての土台をつくる
専門的な学びを通じ、僧侶としての知識を深める
総本山での修行に進むための実践的な準備を行う
宗派の定める修行を経て、僧侶としての資格を得る
地域と信仰を支える存在として、寺院を守る
一般家庭(在家)から僧侶を目指す2つの王道ルート
実家がお寺ではない一般家庭(在家:ざいけ)から僧侶になるには、宗教系の学校へ進学する以外に、主に「社会人向けの通信制大学・専門道場ルート」と「一般受け入れ寺院への直接弟子入りルート」の2つがあります。Web上の体験談やYouTubeの現役僧侶による発信(計20件のデータ)から、リアルなステップをまとめました。
社会人向けの通信・専門ルート(働きながら目指す)
佛教大学などの通信課程や、各宗派が運営する夜間・短期の専修学院(専門学校)に通う方法です。平日は一般企業で働きながら仏教学の単位をオンラインやスクーリングで取得し、短期休暇を利用して本山での「得度式」や数週間の「加行(修行)」に挑みます。近年、YouTubeでも「オンラインで学び出家した一般人」の密着動画が注目を集めており、30代〜50代のセカンドキャリアとして最も選ばれている現実的なルートです。
佛教大学の通信課程や宗派運営の専修学院に入る
平日は一般企業で働きながら仏教学の単位を取得
短期休暇を利用して本山で得度を受ける
本格的な修行に挑み、僧侶となる
一般受け入れ寺院への直接弟子入りルート(住み込み・見習い)
学校には通わず、一般の公募やご縁を通じて「在家出身の弟子」を歓迎しているお寺に直接アプローチする方法です。面接を経て受け入れが決まると、そのお寺に住み込み、または通いながら数年間「見習い」として作法や読経を学びます。師僧の推薦を受けて本山の修行道場へ送り出してもらうため、学校ルートに比べて「師匠との人間関係」がより色濃く反映される、伝統的な徒弟制度のルートです。
在家出身の弟子を歓迎するお寺を探す
師匠となる住職と対面する
作法や読経を学びながら過ごす
正式な修行を経て僧侶となる
どちらのルートを進む場合も、身近なお寺や宗務所に相談し、自分の籍を置いてくれる「所属寺(僧籍)」と師匠を見つけることが、在家出身者にとって共通のスタートラインとなります。