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僧侶になるために必要な資格とは?

僧侶になるために必要な「資格」は、国家資格のような一律のものではありませんが、多くの宗派に共通する要素として、大まかに3つあります。それぞれ宗派ごとに定められた制度に基づいており、ここでは代表的な流れを紹介します。

①得度 ― すべての出発点

得度のイメージ

得度(とくど)は、僧侶になるための最初の儀式・手続きです。多くの宗派では、まず師僧となる僧侶を探し、見習いとして仏教の教えや作法を学びます。その後、宗派によっては筆記・実技からなる「得度考査」に合格したうえで、本山や師僧のもとで得度式を受けます。得度式では剃髪し、俗名に代わる「法名」を授かります。必要な書類(住民票・履歴書など)や費用は宗派によって異なり、目安として冥加料10万円程度が必要になる場合もあります。師僧や入門の基本については、こちらの記事で詳しく解説しています。

②加行・修行課程

加行・修行課程のイメージ

得度のあとには、宗派が定める本格的な修行課程が待っています。真言宗などの密教系宗派では「四度加行(しどけぎょう)」と呼ばれる、十八道・金剛界・胎蔵界・護摩の4種の行からなる修行を行います。期間は宗派・流派によって幅があり、100日程度とする宗派が多い一方、45日で終える流派や、数年をかける流派もあります。天台宗では比叡山の「行院」という修行道場で60日間の修行を受けるのが一般的です。総本山などの修行道場での集団生活を伴うことが多いのも特徴です。

③僧階(そうかい)

僧階のイメージ

修行を終えたあとも、僧侶としての位である「僧階」が宗派内で定められています。経験年数や研修の受講、功績などに応じて、少しずつ上の階級に進んでいく仕組みです。たとえば浄土宗では、上位から勧学・已講・講師・嗣講・擬講・得業という6段階の「学階」が定められており、教学審議会の審査を経て昇進します。階級の名称や基準は宗派によって大きく異なります。

この3つが、僧侶になるための代表的な資格・制度です。加えて、こういったものもあります。

住職になるための資格

住職になるための資格のイメージ

一人前の僧侶であることと、住職として一つの寺院を任されることは、宗派によっては別の話です。「教師資格」など、住職になるために追加で必要とされる資格を設けている宗派もあります。

学校教育との関わり

学校教育との関わりのイメージ

仏教系の高校・大学の宗教科・宗学科で学ぶことは必須ではないものの、得度や修行に必要な知識を体系的に身につけられる点で、多くの人が選ぶルートになっています。学校選びについてはこちらの記事で紹介しています。

在家(一般家庭)出身か、寺の子であるかによって歩み方が変わる部分もあります。僧侶になるまでの具体的な道のりは、次のページでも図解しています。

僧侶になる僧侶になるためのルート宗教系高校から住職になるまでの代表的なルートを図解。一般家庭(在家)から目指す2つのルートも解説しています。記事を読む